協会理念

ハウスオブツリー協会の考え方

住宅がそうであるように、木製家具もまた使い捨てであってはならない──こうした発想から誕生したのが「一般社団法人 ハウスオブツリー協会」。こちらでは、世代を越えて受け継がれる家具、いつまでも愛着を感じさせてくれる健康に配慮した安心できる良質な家具の普及と環境に配慮した循環型社会の実現を推進する当協会の基本的な考え方についてお話しします。

ビジョン

家具で人と地球の双方を豊かにする

大地から生まれた木。その木を木材に加工し、家具を製造販売し、修理再生を繰り返し、世代を越えて受け継ぎます。やがて家具は土に還り、新たな木の成長土台となります。いつまでも愛着を感じさせてくれる健康に配慮した安心できる良質な木製家具の普及を通じて、使い捨てではなく、環境にも配慮した循環型社会の実現に貢献することで人と地球を豊かにする仕組みをつくります。

目的

  1. 健康に配慮し有害物質を含まない安心かつ世代を越えて使い継ぐことが可能な良質な木型家具の普及・啓蒙活動を推進することにより、循環型社会の実現に貢献し、地球環境への負荷軽減と持続可能な地域社会づくりに寄与します。
  2. 「地球環境の保全」「居住環境の健康・快適性」に対して家具が果たせる役割について、継続的な情報発信による消費者意識の啓蒙活動を行ってまいります。
  3. 将来にわたり健康に配慮した安心できる良質な木製家具を修復再生できる木工職人の育成と木の文化の普及を図ります。

ハウスオブツリー協会の目的

「ハウス オブ ツリー(House of Tree)®」とは

「木のお家」の“お家”とは「実家・お里」の意味です。世に出ていた健康に配慮した安心できる良質な木製家具が「実家・お里」に帰り、修復・再生され、また再び元気になって世の役に立つために出かけていく・・・そのような想いを込めたネーミングです。

ハウスオブツリー協会が生まれた背景

良質な家具とはどういうものか。従来その基準は明確でなく、消費者が家具を購入する際の判断基準は主にデザインや機能、価格が中心でした。

しかし平成15年(2003年)の「建築基準法に基づくシックハウス対策の施行」に伴い、住宅における人体への化学物質の汚染がクローズアップされ、健康維持への影響に対する心配が顕著となってきてから状況が変わりました。

また、産業革命以降、大量生産・大量消費・大量廃棄を特徴とする近代消費文明の進展により、大気汚染・大量のゴミ問題・地球温暖化などの環境問題が表面化し、このままでは地球を次世代にバトンタッチすることは不可能になってきました。

家具業界も同様で、市場に出回っている一般的な家具は使い捨てがほとんどで、環境にやさしい商品がなく、売り放しの業界体質は廃棄物の増加を助長させています。

一方で、機械化により木工の伝統技法を継承する職人が少なくなり、現存する職人も高齢化によりこのままでは技術の伝承も途絶えることになります。

こうした中で、「作家の家具」「家具職人の家具」「家具職人の育成」「伝統技法の継承」「家具の流通」「家具の修復・再生・リメイク」は、個人や木工所単位で散発的に展開されるのみで、統一した動きがありませんでした。

ところが、近年、地球環境を維持し、その上で持続的に発展するような社会を作る必要が求められるようになりました。これまでバラバラだった取り組みを集約し、消費者へ住環境をもっと身近なものとして業界のサスティナビリティーを高める必要性が求められてきました。

ハウスオブツリー協会の発足にはこうした背景があったのです。

長い年月をかけて生命を育んできた樹木で作られた木製家具は、世代を越えて暮らしに寄り添います。人の暮らしにもっとも近い場所で共に暮らす木の家具の生命を所有し、その後廃棄される道具ではなく、かけがえのない時間を共有し共に幸せを与え合うパートナーと、私たちは考えます。

人に健康と安全・安心を与えてくれる木の家具の、本来持っている天寿を全うさせるために、お手入れを続け、次の使用者に引き継ぎ、世代を跨がって幸せをシェアする仕組みがハウスオブツリー(R)の出発点です。

ハウスオブツリー協会のコンセプト

ハウスオブツリー協会のコンセプト

家具業界は長期的な低迷の下で、大量生産された家具を販売する量販店が市場を席巻しています。その中で使われなくなった大量生産された家具は、粗大ゴミとして廃棄されているのが現状ですが、木の素材を活かして丁寧に作られた手作り家具などは、長期にわたって愛用される家具になるのです。

寿命を全うするためにはまず、頑丈・堅牢でなければなりません。それには、強度を保証する設計や接合部の金物への配慮、時間がたてば劣化する部分の補修、入れ替えのしやすさなどが担保されていることが大前提となります。

材料に関しても地球環境の保全から、不法伐採されたものは使用できません。木材は木が反ると書いて板になるように、木材の特性上、空気中の水分を吸ったり放出したりして伸縮します。そのため、ハウスオブツリー協会では、製材段階から安定した状態になった材料を用いて、木の特性に合った長持ちをさせるための加工を施します。

ハウスオブツリー協会のコンセプト

また、長期使用に耐えるには、定期的な手入れが欠かせません。具体的には、拭き掃除やオイル塗布など所有者の方が自ら行う手入れと、職人の手による定期的な点検補修、そして修理再生の両輪が必要となってきます。

当協会は、世代を越えて使い継ぐことができる「長寿命な家具」とはどのようなものかを明確に定義するところから始め、その上で素材、加工方法、保管・管理のしやすさに関する品質基準を厳密に定めました。

さらに、修復・再生、点検・補修、買取保証サービスと家具の住民台帳・顧客管理から構成される一貫した取り組みや仕組み(サービスの提供)を実践することで、世代を越えて使い継がれる家具の普及推進に向けた取り組みを万全なものとしています。